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大手自動車部品メーカー様向け
次世代バッテリーEV 車載カメラ光軸調整システム開発

自動車

プロジェクト概要

大手自動車部品メーカー様のバッテリーEV向け統合ECU刷新に伴い、車載カメラの光軸調整機能と検証環境を開発。デジタルカメラで培った技術を車載分野に応用した。

プロジェクト期間 : 2年

プロジェクトメンバー

  • H.H
    プロジェクトリーダー

    H.H

    入社23年目

  • Y.S
    客先出向

    Y.S

    入社22年目

  • S.K
    客先派遣

    S.K

    入社23年目

  • K.K
    アーキテクトブロックリーダー

    K.K

    入社12年目

  • N.K
    機能仕様設計/組込みソフト実装/テスト ブロックリーダー

    N.K

    入社4年目

  • M.O
    メンバー

    M.O

    入社5年目

  • K.N
    メンバー

    K.N

    入社3年目

  • T.S
    メンバー

    T.S

    入社2年目

  • S.F
    メンバー

    S.F

    入社30年目

※2026年5月時点

プロジェクト背景

大手自動車部品メーカー様における次世代バッテリーEV向けの統合ECU内SoC(プラットフォーム)刷新およびカメラの一新に伴い、車載カメラの光軸調整機能と評価環境の 開発を担当しました。
新機種開発では、新しいSoC上で開発を進める必要があり、従来とは異なるカメラの採用やカメラ台数の増加もありました。そのため、お客様側でも光軸調整機能をゼロから開発する必要がありました。 

評価環境については、 お客様側では、既存カメラ向け光軸調整評価用シミュレーターは保有していましたが、新型カメラへの対応には制約が多く、必要なカメラ仕様や実写画像が十分に揃っていないという課題がありました。そのような状況で新規システムを構築するにあたり、お客様はカメラ組込みソフトウェアの開発経験や、画像処理、3次元・2次元空間処理に関する知見を持ち、開発を進められるパートナーを必要としていました。

当社に求められていた役割を教えてください

これまで40年以上、パナソニック様をはじめとするデジタルカメラの開発経験を活かした事前検討や技術課題の解決、システムの改善提案を期待されていました。
プロジェクト開始当初のゴールは、新規システム上で光軸調整が可能な評価環境を構築することでしたが、お客様の信頼を獲得するにつれて、既存システムの検証、新規カメラの光軸調整機能およびシステム開発支援まで任せていただけるようになりました。

プロジェクトの流れを簡単に教えてください

主な使用言語はC言語およびC++/CLIで、シミュレーター開発にはPythonを使用しています。
まず取り組んだのが、既存の光軸調整検討用シミュレーターをベースに新カメラ向け光軸調整シミュレーターの構築です。次に、入力に必要な画像生成シミュレーターの構築を行いました。この際、操作性/視認性を考慮して直感的で使いやすいUIや条件を自由に変えて評価可能なインターフェース(I/F)を提案・実装したことで、開発の初期段階で事前に評価可能な環境を実現しました。

業界や商材ならではのエピソードを教えてください

A-SPICEに準拠した開発プロセスおよび成果物の作成が求められるなかで、関連情報が十分に揃わない状態から開発を進めなければならなかった点は苦労しました。車載開発の経験が浅いメンバーもいたため、勉強会の実施やUdemyの共有などを通じて、チーム全体で知識を補いながら対応を進めました。
加えて新しいSoCでの開発だったため、開発環境の立ち上げから対応する必要があり、PC上で作成/評価したソフトウェアをSoCへ移植する際には苦労しました。ほかにも、車載開発は大規模開発であるため、多数の関連コンポーネントとのI/F調整も必要でした。
これまでのデジタルカメラ開発では処理速度が重視されていましたが、車載開発では処理速度に加えシステム全体への負荷や周辺コンポーネントへの影響まで考慮する必要があります。数千人規模で進む大規模開発ならではの難しさを感じる一方で、そのようなプロジェクトに携われたことは大きなやりがいにもつながりました。

プロジェクトを進めるなかで、直面した壁はありましたか?

お客様との物理的距離があることに加え、お客様が非常に多忙な状況にある中で、いかにコミュニケーションの機会を多く得ながら必要な情報を取得していくかが壁になりました。

それを乗り越えるためにチーム内で議論や工夫をした点はありますか?

開発当初は出向・派遣メンバーをブリッジ役として、必要な情報をお客様側から入手したり、当社側からの要望や提案活動などを継続的に行い、少しでもタイムラグを抑えられるようにしてきました。これらは主に自分たちの業務効率化につながるものを提案していましたが、結果的にお客様にとっても価値のある改善提案につながりました。

やりがいを感じた点を教えてください

自担当コンポーネント用に構築したテスト環境および解析環境が思わぬ好評を得て、関連コンポーネントのテストやお客様の実車を使った評価においても活用していただけた点です。車載開発では最終的に実車テストが必要となるため、一部の情報だけでも可視化できるデバッグ環境があることで、状況把握がしやすくなった点が評価されたと感じています。
また、お客様とどのようにコミュニケーションを取ればプロジェクトを円滑に進められるかを考え、実際にプロジェクトに反映したこともやりがいにつながっていると感じます。

今回のプロジェクトで、正直しんどかった!と思う点を教えてください

お客様側の開発スケジュールが流動的ななかで、開発要件や割り込み対応が増えた点は大変でした。
そのため、数か月先を見据えた要件整理やスケジュール提案を当社側から主体的に行い、お客様と認識を合わせながらプロジェクトを推進しました。
結果として、開発の進め方が整理され、定例会の時間短縮など、コミュニケーション効率の改善にもつながりました。

パーソルAVCテクノロジーならでは!と感じる点はありましたか?

開発当初は一部メンバーに業務負荷が集中していましたが、知識共有やフォロー体制を整えることで、若手メンバーも着実に成長していった点だと思います。
若手とベテランが連携しながら開発を進めることで、教育とプロジェクト推進を両立できた点は、当社ならではの強みだと感じています。

チームとして成長した点を教えてください

デジタルカメラ開発で培ったイメージング技術を車載開発へ応用できたことは、チームとして大きな経験になりました。
また、お客様から依頼を受けて対応するだけでなく、当社側から主体的に改善提案を行う文化が根付き、チーム全体の提案力や推進力の向上にもつながりました。

お客様からはどのようなお声をいただきましたか?

顧客満足アンケートでは、指示理解・行動の評価において、満点である5の評価をいただけました。
また、技術力についても”自主的に対応手段を考えて柔軟に対応できる”との評価をいただいており、今後のプロジェクト推進のモチベーションの源泉になっています。

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